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ウエストグリーンネット関係のコラムを紹介します。 






「環境教育」について思うこと

環境省リレーコラム第二弾ということで、お引き受けしました環境教育担当の原です。 私の担当は主に環境教育・環境学習分野です。近頃はESDやら、企業におけるCSR、SRIやら、これらの分野で横文字が多く批判も受けているところでございます。その中のひとつESDをご紹介します。

ESDとはEducation for Sustainable Development(持続可能な開発のための教育の略)の頭文字を集めたものです。意味合い的には持続可能な社会の実現を目指し、私たち一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境との関係性の中で生きていることを認識してよりよい社会づくりに参画するための力を育む教育のことです。これは、従来の経済開発における物質的な豊かさを人々は得る一方で、環境破壊、貧富の拡大や多くの問題を生み出してきました。そこでESDの視点として環境、経済、社会の成り立ちをバランスよく保つことにあります。多くの方がその必要性に気づきつつあるけど、なかなか社会は変わっていきませんね。これは知識として理解しているに過ぎないことを意味しています。社会の繋がりは自分との繋がりであることに、気づき行動を起こさなければなりません。その繋がりを育てていく土台を地域全体のしくみとして共に育てていく(学びを支える)システムづくりが急務です。
最近新聞紙上を賑わせている「自殺」。大変残念なことです。もとは一人ひとりの命のつながりが大切にされる地域社会を実現できていれば、行動できる力を身につけていれば、いくばくか尊い命を救えたのかもしれません。このことは環境教育に限らず、平和教育であったり、人権教育であったり分野を問わない考え方なのではないでしょうか?環境という分野を超えた考え方が、ESDにあります。これは全く新しい概念ではなく、行動している方からみれば極当たり前だったことかもしれません。その意識付けをこれからは考えながら取り組んでいかなければと私自身強く感じています。
さて、前回、片岡氏の最後の言葉にもありますような「持続可能な社会のためのシステムの構築」にヒントを得て、私は環境教育という視点でESDをご紹介しました。ただ環境教育・環境学習の分野に新しい光が差してきたのかと問われると「まだまだ」だと感じえません。と言いますのも即効性はないのですが、徐々に効果を現してゆくものが環境教育・環境学習なのです。長い目で見る必要があるかもしれませんね。人間と環境のよい関係が保たれることこそが、これからの持続可能な社会の実現には不可欠なのですから。
よりよい関係を作り出す方法は様々で、例えば私はルールづくりを行っている環境省(国)にて現在仕事をしています。法律や条例といった視点で動き関係を作っています。また別な分野で働いている方は技術的な手法、例えば公害の防止技術であったり省エネルギーの技術開発であったりしますが、そういう分野で働いている方もいらっしゃいます。上記以外の環境に対して全く違うことにおいて活動や仕事を持っている方も価値観や行動の意識付けを同じにしてゆくことが、いまこうして直接教育の一端に携わっている私にとって喜びのほかありません。私個人においても環境とどう関わってゆくのか、ゆけばよいのかを常に考えていきたいものです。




中国四国地方環境事務所 環境対策課企画係 原 慎一郎


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